植毛

植毛はAGA治療のような生涯治療ではなく、M字ハゲを完治できる可能性を秘めた唯一の方法ですので、近年需要が高まっています。

植毛の種類

植毛には人工毛を植える「人工毛植毛」と、自毛を植える「自毛植毛」がありますが、人工毛植毛は様々な危険や、問題点が指摘されており、現在ではほとんどのクリニックが自毛植毛のみを推奨しています。

自毛植毛は、後頭部などAGAの影響を受けない髪の毛を、毛根ごと薄毛部分に移植する手術です。

植えた毛が薄毛部分に定着すると、もともとあった髪の毛のようにヘアサイクルにそって生えたり抜けたりするようになります。

自毛植毛は、大きく分けると以下の2種類の方法に分かれます。

パンチグレードと呼ばれる専用の機械で、後頭部の毛包を1つ1つくり抜いてM字ハゲに移植する方法で「パンチグラフト法」とも呼ばれています。

メリットは、毛包採取部分である後頭部に傷跡が残らないことや、移植後のM字部分の回復が早いところです。

もともとは医師が手作業で毛包を1つ1つくり抜いていたのですが、最近では専用のロボットが開発され効率が格段にアップしました。

これによって、医師が手作業で行う手術よりも正確に毛包をくり抜くことができるようになり、毛包を傷つけてしまうためロスが多い、手術に時間がかかるなどのデメリットが解消されたため、近年需要が高まっている方法です。

後頭部をメスで帯状にカットして、皮膚ごと採取したあとで毛包単位に株分けしてM字ハゲに移植する方法です。

採取した部分は、縫い合わせて傷口を塞ぎます。

FUT法のメリットは、広範囲に植毛できる、手術に時間がかからない、毛包を傷つける心配がないため採取するドナーのロスが少ないことが挙げられます。

一方で後頭部に傷が残る、移植箇所の回復までの期間が長い、痛みが出ることも多い、などのデメリットがあります。

Ｍ字ハゲの場合の植毛は範囲が狭いため、程度の差こそあれ植毛の中では低料金となります。

しかし、植毛は保険が適用できないため、Ｍ字部分の狭い範囲に植えるだけでも50万円以上の高額な費用が必要になることも多いです。

毛包が500株（グラフト）ほどの狭い範囲だと、クリニックによっては30万円台で植毛できます。

また、植毛は一度で終わらないことが多く、完璧な仕上がりを求めるなら2度3度と植えていくことになり、そのたびに高額なお金が必要になります。

植毛した部分以外でハゲが進行したときは、違和感が出ないようにするためその部分も植毛することになります。そのため、一生でかかる金額は相当高額になります。

髪の毛が生えそろった頭を見るのは壮観だと思いますし、実際に自毛植毛をした人の多くの人が高い満足度を持っているようですが、掛かる費用についてはしっかりと理解しておく必要があります。

また、頭に毛を植える手術ですので、生え方が不自然になったり、思ったように定着しなかったり、傷跡が目立ってしまうなどのリスクもあることも理解することが大切です。