ヘアケアの見直し

薄毛の原因でよく取り沙汰されるのが「ヘアケアの見直し」です。

M字ハゲの原因はAGAであることはご存じの方も多いと思いますが、AGAによるM字ハゲの進行を早める要因のひとつに「間違ったヘアケア」があるのですね。

ヘアケアを見直すことができれば頭皮環境が良くなるので、髪が生えやすくなります。

抜け毛が減り、髪が太くなることによって、AGAの進行遅らせることができるということなのですね。

頭皮に優しいシャンプー

洗浄力が強いシャンプーを使うと頭皮の皮脂が綺麗さっぱり落ちるのでスッキリしますが、実はこれ、間違いなのです。

シャンプーで頭皮の皮脂を落としすぎると、乾燥や外的刺激から頭皮を守るために足りなくなった皮脂の分泌が始まります。

こうなると、頭皮が皮脂過剰になりやすく、どんどん頭皮環境が悪くなるスパイラルに陥る可能性があるのですね。

シャンプーは髪ではなくて頭皮を洗うためのアイテムです。

頭皮の余分な皮脂を適度に洗い流すためには、ほどほどの洗浄力があれば充分ですので、脂性肌ですぐに頭がオイリーになる人は、シャンプーを見直してみるのも良いと思います。

どんなシャンプーが良いの?

アミノ酸系の低刺激シャンプーです。

育毛に無意味な香料や、保存料、着色料などの添加物が含まれていないシャンプーだとなおいいですね。

通販には、頭皮のために開発された育毛成分入りの育毛シャンプーがたくさん売られていますが、育毛シャンプーに配合されている育毛成分はM字ハゲの改善にはほとんど意味をなしません。

頭皮環境を整える目的ではドラッグストアのアミノ酸系シャンプーと大差がなく、その割には価格が高いので、無理をして育毛シャンプーを使う必要はないと思います。

M字ハゲを改善する目的でシャンプーにお金をかけるならば、AGA治療薬や育毛剤に予算を回した方がいいでしょう。

洗髪方法

毎日の洗髪でも気を付けたいことがいくつかあります。

何も特別なことをしなくても、知っているだけで役立つ知識もありますので参考にしてくださいね。

ぬるま湯で洗う

毛穴の汚れが落ちやすい温度は、冷たすぎず熱すぎない「ぬるま湯」とされています。

35~40℃くらいが理想とされていますので、冷たい水や熱いお湯で洗っている人は温度設定を見直したほうがいいでしょう。

特に、温度が高すぎるとお風呂から上がったあとに頭皮が乾燥してしまいますので、温度調節に気をつけましょう。

洗いすぎはNG

毎日朝シャンして夜にもまた洗って・・これが一般的な生活スタイルになっている人も多いと思いますが、髪は1日に何回も洗わないほうがいいです。

出社前にエチケットのように、必要な場合もあるとは思いますが、育毛観点で見ると洗髪は1日夜の1回で充分なのですね。というか1回だけが理想です。

1日に何回も髪を洗うと、頭皮の皮脂が常に足りない状態になってしまうため、頭皮が乾燥しやすい状態になります。

頭皮の皮脂には頭皮を守るバリアの役割もありますので、頭皮を守るために皮脂が多く分泌されてしまって結果的に皮脂が過剰の状態になるのです。

すぐに頭がギトギトになるひとは洗髪のしすぎが原因かも知れませんので、必要最低限の洗髪に切り替えてみるのも良いと思います。

指の腹でもみ洗い

洗髪のたびに頭皮を傷つけてしまっては、せっかく髪を洗ったのに逆効果になることも。

爪は立てないようにして、指の腹で優しく洗いましょう。

頭皮をガシガシこするのではなく、頭全体を包み込みながら揉むように頭皮を洗いましょう。

髪はしっかり乾かしましょう

髪が短い男性の中には、お風呂から上がったあとに頭と体をバスタオルで拭いて「はい!おわり」という人もいるかと思います。

しかし、頭皮や髪はまだ濡れている状態ですので、そのまま放置すると髪が傷んで切れやすくなったり、頭皮の常在菌「マラセチア菌」が繁殖してしまいます。

頭皮環境の悪化につなりますので、面倒くさがらずにドライヤーでしっかり乾かしましょう。

塗れたまま寝るのは絶対NG

濡れたままクッションやソファーに頭をつけて横になると、頭との間の湿度が高くなって雑菌や頭皮の常在菌が大量に繁殖してしまいます。

頭皮の常在菌「マラセチア菌」は、カビの一種で誰にでもいる菌なのですが増えすぎると頭皮の炎症の原因になります。

特に、濡れたまま寝るのは最悪です。

長い時間ずっと枕と頭が接触しているため、マラセチア菌にとっては絶好の環境です。

においやかゆみの原因にもなりますし、頭皮環境の悪化によって抜け毛や薄毛を引き起こすこともあるのです。

症状がひどくなると、脂漏性皮膚炎になって治療が必要になることもありますのでくれぐれも注意してくださいね。