眼精疲労(VDT症候群)

長い時間パソコンで仕事をしたり、テレビゲームをしたり、スマホを長時間見ていたりすると目の疲れや肩のこり、頭痛などを覚えることはないでしょうか。

長時間同じ姿勢でパソコンやスマホをじっと見続けていると目の周辺や首、肩などの筋肉が固定されてしまい、それが血行不良となり疲れや、コリ、頭痛などの原因となるのです。

これらの情報端末(visual display terminal)による眼精疲労の症状を総称してVDT症候群と呼んでいます。

現代に生きる私たちにとってパソコンやスマートフォンは欠かすことのできないツールです。そのため、VDT症候群の人口も年々増え続けているのです。

そして、このVDT症候群を含む眼精疲労は、M字ハゲの原因になるとも言われています。

眼精疲労になる原因

パソコンやスマホを長時間見る

スマホやパソコンを見ているときは瞬きの回数が減っていますので、目が乾燥するドライアイになりやすいです。

暗い部屋で画面を見る

部屋の明るさが足りない状況でパソコンやスマホを見ると、目には強い光が入りますので目の筋肉が収縮して筋肉疲労になります。

部屋が乾燥している

目の乾燥はドライアイを引き起こす原因です。また、扇風機やクーラーなどの風邪を直で受けるのもドライアイを引き起こす原因です。

同じ室内でタバコを吸う人がいる

たばこの煙が目に入ると目が乾燥してドライアイになりやすいとされています。

寝不足が続いている

私たちが日常で目を閉じているのは、瞬きの一瞬と寝ている時だけですよね。

目の疲れは寝ている時に癒されますので、睡眠不足が続くと疲れを取り切れないのでどんどん蓄積されてしまいます。

眼精疲労とM字ハゲ

長時間同じ姿勢で過ごす時間が日常化するとそれに伴う血行不良も常態化します。

それはすなわち頭皮にも十分な栄養が届かないということになりますから眼精疲労が高じてM字ハゲのような症状を進行させてしまう可能性はあります。

ただし、眼精疲労はM字ハゲの直接原因ではありません。

AGAじゃない人は眼精疲労で禿げることはあり得ませんので、間接的に薄毛を促進する程度に覚えておきましょう。

眼精疲労が薄毛を引き起こすと言われるのは、

  • 目の筋肉疲労による血行不良
  • 目の疲れを癒やすために、髪の成長に必要なビタミンB群を消費する

これらによって、眼精疲労でM字ハゲになるという説が広く知られているのですね。

眼精疲労の解消

こまめに遠くを見る

短期的なものとしては目を休ませることでかなりの効果が期待できます。

パソコンの仕事をしている方は、集中するとすぐに2時間、3時間と時間が経過してしまいますが、効率の面からも1時間に10分程度の休憩は必要ですし、是非外に出て、遠くを見るようにしましょう。

外に出るのが大変なときは窓越しに遠くを見るようにしたらいいです。そのときはなるべく外の木々や遠くの山を見ればいいとされています。目に飛び込んでくる緑が目の疲れを癒やしてくれるのです。

目の体操

眼球をグルグル回す体操です。右回り、左回りを交互に何周か繰り返します。

目を大きく動かすことで、筋肉がほぐれて目の周りがスッキリします。

肩こりを解消する

一見関係がないようにも思えますが、実は肩こりからくる眼精疲労もとても多いのです。

肩こりに悩まされている人は、肩を回したり揉んだりしながら定期的にコリをほぐすようにすると良いかもしれませんね。

薬やサプリメント

ひどい眼精疲労に悩まされているときは、薬やサプリに頼るのもありだと思います。

サプリメントに含まれているアントシアニンやルテインは眼精疲労の緩和に役立ちますし、ビタミンB群が豊富な医薬品も効果があります。

目薬と一緒にオフィスワークの必需品として用意しておくといいですね。